地域の個店経営視点からの紙チラシ脱却!
魅力あふれる毎日投稿で集客→ファン化を実現

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有限会社アグリ金杉
金杉青果 店長 鈴木様
下町情緒あふれる東京都文京区千駄木にある、青果店『金杉青果』。有限会社アグリ金杉が経営する金杉青果は、現店長の祖父が60年以上前に創業した老舗青果店である。住宅地の路地裏にある昔ながらの青果店と思いきや、ユニークな値札や看板が目立ち、思わず足を止めたくなるお店だ。 トクバイを導入したのは2016年。お店や商品の個性が伝わる魅力的な投稿を続けている。今回、3代目店長を務める鈴木様にトクバイの導入の理由や実感する販促効果についてお話を伺った。

アグリ金杉様の創業について教えて下さい。

もともとは、埼玉県の松伏町というところで農家を営んでいました。祖父が収穫できた野菜を自転車に積み、このあたりまで引き売りに来ていたことが始まりです。当時、祖父は舗装されていない35キロもある砂利道を自転車で毎日往復していたそうです。

そのうち、今の場所に土地を買い、店舗で売り始めました。その後、父の代で調味料なども揃えるようになり、徐々に現在の店舗の形になりました。そして、20年ほど前に私が店を引き継ぎ、基本的に1人で切り盛りしています。

今も両親が経営している埼玉の農家では、シーズンごとに5~10品を収穫しています。市場に出るような、綺麗な野菜ではないですが、無農薬栽培で味は保証付きです。
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トクバイは、訪問営業がきっかけで導入されたそうですね。

はい、試しがてら気軽な気持ちで始めました。当時、営業が来るまでは、トクバイ(当時は前身となるクックパッドのサービス)は知りませんでした。レシピと連携できたり、地域のお客様と繋がることができたり、便利そうという印象を持ちました。

トクバイを使う前はどんな販促をされていましたか?

折込チラシを月1〜2回ほど配布していました。一定の効果があり、15年ぐらい前まで続けていました。父の代で始めて、自分の代でも5年ぐらい続けましたが、印刷代や折込代などのコストに対して効果が徐々に薄くなってきたなと感じ、まだまわりのお店が折込チラシをやっている中、当店は配布をやめました。

また、折込チラシの作成には1週間程度掛かるのですが、野菜の相場というのも日々上下するので、商品確保に対するストレスが大きいんです。例えば、今大根を100円で売ることができたとしても、1週間後に相場が上がって仕入れ値が150円になってしまったらどうしようという具合です。鮮度が命ですし、1週間後に設定した価格でその商品を揃えられるのか常に心配になってしまいます。

折込チラシをやめた時のお客様の反応はいかがでしたか?

当初は、お客様に「最近チラシが入ってないね」と言われました。ただ、実際に折込チラシを見て来店するお客様は、掲載された目玉商品のみを購入されることが多く、それだと利益が出ないのが正直なところです。手間や費用に見合った効果を折込チラシで得られるのか疑問に感じ始め、ならば来店したお客様が喜ぶ販促でリピーターを増やしたほうが良いと考えるようになりました。

もちろん折込チラシを止めることで、売上が下がったり、客数が減ることは想定しましたが、折込チラシを行うコストを考えると、やめることに抵抗感はありませんでした。折込チラシで一時的な注目度は上がるかもしれませんが、数日経ってしまえば、さっと引いてしまうものだと思っています。

無料プランが提供終了となるタイミングで一度ご解約をされ、その後、再びご契約下さいました。
その理由についてお聞かせ下さい。

トクバイに限らず、販促はできる限り"無料のツールを活用する"というポリシーがありました。ですので、有料プランのお話を聞いたときは残念だなと思いつつも、一度解約に至りました。しかし、解約してから間もなく、お客様に「最近、トクバイの投稿がないよね。なんでかしら。」と言われたのです。その上、客数も減ったような感じがしました。

実際数値を見ても、トクバイ解約以降、売上・客数共に徐々に減少しており、解約した影響ではないかと考え、再契約しました。投稿を再開した際には、「トクバイを見てきた」というお客様の声も復活しました。今となってみれば、月額利用料金も高くないし、満足しています。

最近、特に効果を実感した出来事がありました。この前、土曜日に雨が降っていてお客様が来なかったので、大幅値引きのクーポンを4品投稿しました。そんなに使われないだろうと思っていたのですが、間もなくしてお客様がたくさんいらしてすごく忙しくなったんです。その時、今までで一番効果を実感しましたね。クーポン4品すべてを利用される方はいませんでしたが、併せて他の商品も購入いただけました。週明け、減った野菜を補充するのに大変でした。嬉しい悲鳴ですが、次回は仕入れのことも考えて使おうと思います(笑い)。
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トクバイに投稿する商品の選定ポイントはありますか?

市場で買い付ける際に、品物の状態、サイズ、値段を見て、良いなと思ったものを優先的に投稿しています。あとは、ちょっと面白く投稿できそうな商品を思いついたり、見つけたらそれも投稿しています。

アグリ金杉様の商品と手書きの値札を並べた投稿は、とても魅力的ですね。

トクバイでは、商品名を入力すると自動で商品写真が紐づきますよね。便利なのですが、他店と差別化をして面白い投稿にするため、あえて少しだけ手間をかけて撮影をしています。当店は、野菜の大きさなどにも特徴があるのでそれを伝えるためにも、今の投稿の形を継続しています。

投稿のポイントとして、ユーモアを重視しています。平凡な告知よりもちょっと変わったものの方が、お客様の目を留めることができるからです。そもそも私が、お客様にくすりと笑ってもらえそうなアイデアをが思いついたら、ついやりたくなってしまう性分なのも大きいかもしれません(笑い)。

値札にも一工夫していて、少し珍しい野菜には、『炒めたらうまい!』など、調理方法や食べ方も添え書きします。店頭でお客様に聞かれることが多いので、値札に一言書いておいて、その場で説明するようにしています。
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トクバイを毎日活用する中で大変なことはありますか?

やはり毎日の更新は面倒に感じる時もあります。ただ、毎日投稿すればその分、お客様に見ていただけるので、頑張って継続しています。今では1日の作業の中に組み込まれているので大分効率よく投稿できていると思います。

具体的なトクバイへの投稿は、市場で仕入れている間に今日投稿する品物をピックアップし、品物を袋詰したら値札を書いて決まった場所で撮影します。そして開店の準備が落ち着いてから撮影した商品を投稿します。大体15分で一連の作業が完了します。

また、トクバイでの投稿の際には、掲載期間にも工夫をしています。当店のページには商品が多く掲載されていますが、実際毎日更新する商品の数は2〜3品です。掲載期間をそれぞれ1週間から10日間ほどにしています。そうすれば、掲載商品のボリュームを維持しつつ、情報の新鮮さも保てます。お客様にとっても「この前見た商品まだあるかしら」というようにお買い求めいただくのが丁度良いのではと考えています。

周辺は商店街などもあり競合も多そうですね。他店にはない自慢のサービスや商品を教えて下さい。

一押しは、玉ねぎのプレゼントサービスです。500円のお買い物ごとに1玉プレゼントするサービスを通年行っています。玉ねぎは日持ちもするし、使い勝手が良いですからね。始めてみたら、お客様にとても喜んでいただけて、それを見てしまったらやめられません(笑)。近辺ではどこも行ってないサービスだと思います。お客様がにっこりと笑顔になるのを見るのが嬉しくて、そのために市場でなんとか安く仕入れています。

また、先程少し触れましたが、当店ではあえて小さめの商品を仕入れるようにしています。仕入れ値も比較的安いので、低価格で提供できますし、お客様も新鮮なうちに残さず使い切ることができます。使い切ったらまた当店へ買いに来ていただく、という流れができたら良いのかなと考えています。実際に、お客様からもサイズや量がちょうど良く助かっているとお声をいただきます。

さらに、当店では若年層の集客目的で電子マネー決済を導入しています。効果があってか、若い男性が来店されることも多くなりました。やはり、支払いは電子マネー決済が多いです。私自身もサービス理解を兼ねてユーザーとして利用しています。

売り場には"税込み100円"の商品も多いですね。

はい、"税込み100円"の特価コーナーを長く続けているんです。商品、量、価格でお客様をあっと驚かせたいという思いで、今まで継続できています。また、ワンコインだと気軽に買えるので、犬の散歩中など片手間にさっと買っていかれるお客様もいらっしゃいます。

昨年10月の増税では、軽減税率が適用されているので商品自体の価格にはほとんど影響はありませんでした。しかし、包装資材が増税となり、コスト面で圧迫されてしまいました。コストを最小限にして、引き続きお求めやすい価格で商品を提供したいと考えています。
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地域密着のお店を経営されていて販促について課題に感じられていることはありますか?

販促の効果が出て、新しいお客様の来店が少しずつ増える一方で、ライフスタイルの変化によって来店されなくなってしまうお客様もいらっしゃいます。

最近、こんな体験をしました。ある常連のお客様を見かけないな、と思っていたところ、お宅の玄関先に生協の納品箱があるのを見かけたんです。よくよく話を聞くと、奥様が働き始められて、当店の営業時間に買いに来られなくなってしまったそうなんです。今、共働き世帯の方も多く、買い物する時間を短くしたり、通販などで効率化する方も増えていることを実感しました。自店でできることを増やしつつ、当店に合うお客様を増やしていきたいです。

地域のお客様にとってどんなお店でありたいですか?今後の展望を教えて下さい。

地元のお客様には、いつもご利用していただいてとてもありがたいと思っています。当店には、楽しむ目的でお買い物に来ていただけるようにしたいと思っています。1〜2品買うだけでも、あのお店に行くと面白いから行こうと思っていただけるような店作りを心がけたいです。

また、ご年配の方や常連の方に積極的にバイク配達をしているのですが、今後は、忙しくて時間が取れない方、小さなお子さんがいたり、ご年配の方や病気などで外出できないというお客様にも対応できるように、配達分野をもっと強化したいと考えています。

最後にトクバイの導入を検討されている企業様に一言お願いします。

当店では、一度トクバイをやめたからこそ、その効果の大きさを感じています。トクバイは、新規のお客様もリピーターも増やすことができ、今となっては欠かせないツールです。また、自分のお店にどんな商品があって、どういうものを勧めているかなど、「個性」を強くアピールすることができます。月額利用料金の何十倍もの効果があるのではないかと思うくらいです。導入を迷われているのであれば、直ちに導入してその効果を実感していただきたいです。

― ありがとうございました。


▼お店のお手伝いをしてくれる『ちび店長』とともに
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